お酒とゲームと長い夜

最近、昼間にあまり動かないからか寝付きが悪い。夜、飼っている犬の寝息だけが聞こえる空間で天井を見上げていると、不安や焦りに押しつぶされそうになる。だから、酒に何かと頼ることが多い家族の常備する安いビールを1、2缶失敬してパソコンの前に座る。

パソコンの前に座っても別に卒論に取り組むわけではない。ぼんやりとネットサーフィンをしたり、ゲームをしたり、動画を見たり。そうして喉が渇いたら酒を飲んで、天と地が不思議な法則でくるくると回り始めたらなんとかパソコンをシャットダウンして布団に倒れ込む。目が覚めればまた明日が始まってしまうのだ。

酒を飲んで、酔っているときは楽しい。気分が良いし、自分はこの世界にとって有用な人物だと思いこむことができる。私は生きていていいんだと世界に受け入れてもらえているような気分になる。息がしやすい。朝目が覚めて、待っているのが吐き気と頭痛と酷い声だとしても飲みたくなる。というか、ここ何日かは酒を飲まずに眠れた試しがない。
母も父も、酒を飲むと非常に面倒な性格になる人でそれでも二人とも酒を飲まずにはいられない。毎晩酒を飲むし、お互いが家庭内別居になってからは余計に酒量が増えたように思う。酔って理不尽なことで怒鳴りつけてくる両親を心から軽蔑したし、自分はこうなるものかと思ったがそれも遠い昔の話に思える。結局私も苦しくなったときに頼るものは一緒なのだ。

どこで間違えたのだろうとか、考えると苦しくなる。おそらく私に関して言えば、こうして生まれてきてしまった時点で間違いであった。生まれてしまったからには、私には生きる権利も義務もあるのだろう。だから今日もぼんやりと夜になれば酒を飲んで、いい気分で眠りにつくのだ。そのくらい許されたっていいと思う。